白老町立竹浦小学校/虎杖小学校(北海道)
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北海道 白老町立竹浦小学校/虎杖小学校の3年~6年生の児童33名が発明家のタマゴとして認定されました。
新緑が芽吹き始めた北海道 白老町立竹浦小学校と虎杖小学校で授業の一環として発明アイディワークショップが開催され、3年生~6年生の33名が発明家のタマゴとして認定されました。
北海道白老町は、多文化共生の町としてアイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターの「ウポポイ」がある町として知られています。この「ウポポイ」は、「民族共生象徴空間」として長い歴史と自然の中で培われてきたアイヌ文化を、さまざまな角度から伝承・共有を図る国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設を整備しており、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となっています。
今回の発明アイディワークショップは、竹浦小学校(13名)の午前中2時間と虎杖小学校(20名)午後の2時間を使って、湯量が豊富な地元白老町ならではの「温泉」について、「温泉のない地域の人たちでも、どこでも温泉に入れるようなアイディア」を考えてもらいました。
子どもたちは、地元の温泉をイメージしながら素晴らしいアイディアを数多く考えてくれました。
作品を発表する時間になると、いち早く発表を希望した子たちのアイディアを紹介しましょう。竹浦小学校では
•「ケータイで温泉を注文するとドローンがどこへでも温泉を運んできてくれて、自分のおウチのお風呂に温泉を入れてくれる」ものです。
•「白老の温泉が世界各地に張り巡らされて世界温泉ネットワークができていて、温泉タンクが世界各地の地下に埋めてあります。蛇口をひねるとどこでも温泉が出てくる仕組み」です。
•「スマホに向かって、温泉出してというとスマホの画面から温泉が出てくる」どらえもんのスマホ版のようなものです。
• 普通のお風呂と温泉が簡単に変えられる。お風呂をひっくり返すと温泉に変わります。普段はお風呂なのですが、今日は温泉の気分かなと思ったときは、お風呂をひっくり返すと温泉に早変わりします。
虎杖小学校では
•「ボタンを押すと、温泉が出てくる」。この蛇口があれば、お風呂が簡単に温泉になる魔法のような蛇口です。
•「空気入れおんせん」。シワシワのなっている容器に空気を入れて膨らませると、間ができて水を入れることができます。その下に木炭があり、たれた水が暖まってくるという仕組みで、水風呂とセットになっている温泉です。
•「折りたたみバック型温泉」で、折りたたまれているバックを空に向かって投げると自動的に空気が入り膨らんで温泉となります。この温泉の中には、ジャグジーやサウナ、水風呂、赤ワイン風呂などがあり、「どこへでも持ち運べる折りたたみ式温泉バック」として重宝します。
•6年生の理科で習ったのですが、この中には酸素がたくさん入っている部屋があり この酸素がローソクの炎で燃えて、その熱で温泉が暖まるので不自由しません。
どこへでも持ち運びのできる蛇口一つで、家で好きな温泉の温度や濃度などを自由に変えることができます。工事は大変ですが、この蛇口1つあれば自分の好みの温泉が自在に作り出す事ができます。など、子どもたちの豊かな発想が十分発揮され温泉が無い地域の人たちも、温泉を楽しむことができる温泉アイディアが多数できました。
講師の「相原ゆか里先生」は、今日の勉強は、人の役に立つモノを考えましたが、考え方の順序のホップ、ステップ、ジャンプの考え方を身につけるために、「温泉」を題材として身の周りの事を考えてもらいました。
「皆さんが出したアイディアを形にできるように、大人になった時に、このアイディアを実際に作ることができたら、それは凄い事だと思います。
今のうちに、いろんな事を学んで将来技術者となってその中に、ないものを生み出していって欲しいと思います。私たちの身の周りには、まだまだ新しく考えられる事やチョットした思いつきで人の役にたつ事が、たくさんあると思うので自分のアンテナを張り巡らせて人の役にたつモノを考えてください。」 と言う言葉でワークショップを締めくくりました。当日は、北海道の地元新聞の北海道新聞、苫小牧民放、室蘭民報や白老町広報誌の取材や白老青年会議所の理事長や専務理事、白老町教育委員会の方々もこの発明アイディワークショップを見学され、子どもたちの自由な発想に驚いていました。
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