堺市立熊野小学校(大阪府)
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2018年度「発明アイディア ワークショップ」の2回目が開催されたのは堺市立熊野小学校。
2年1組の27名、2組の26名、合計53名の「発明のタマゴ」が誕生しました。7月2日(月)、「発明アイディア ワークショップ」が開催されたのは堺市立熊野小学校。2年生の2クラスが特別授業に参加しましたが、講師を務める小髙が自己紹介で熊野小学校の卒業生であることを告げると、子どもたちからはさまざまに驚きの声が・・・。先輩と後輩とが思わぬ結び目には、これから始まる授業へ期待が高まるのを感じました。
授業に先立って、カシオ計算機の会社名の由来、発明家である樫尾俊雄が6歳の時に発明家であるエジソンの本を読んで、自分も発明家を志したエピソードを紹介。また、全世界1億個を販売したGショックを発明した伊部菊雄にもふれ、この時計が生まれた背景、困った時や誰かの役に立ちたいときに発明が生まれる、ということを話すと、思わず頷く子どもたちの姿を多く見かけました。
続いて頭の体操として、班ごとに今朝、目が覚めてから教室に入るまでに見たものを自由に出し合い、その中からひとつ選んで「それがどんなことに役立つか」を発表。このグループワークを通して、「世の中のものは必ず人の役に立つようにできている」ことを学びました。頭も柔らかくなったところで、画用紙とペンが配られ、いよいよ子どもたちがアイディアを出す番です。
テーマは、「誰かの役に立つ時計を考えてみよう!」
「今日は、みなさんに夢のような時計を考えてもらいたいと思います。」と話す小髙からは、発想を助けるヒントとして「登山の時に役に立つ時計はどうだろう。お腹が空いたら時計のベルトが食べられるようにできていて、食べた後にまたベルトが生えてくる」といった話が終わる頃には、子どもたちのペンは勢いよく走り出していました。
子どもたちからは、「腕が生えてきて泳ぐのを助けてくれる時計」「泥棒を捕まえる時計」「お母さんがあと何分で帰宅するかを知らせてくれたり、どこにでも移動できる時計」などなど、多数のアイディアが生まれました。
子どもたちからのアイディアの発表に続いて、講師が総評。「夢のような時計を考えてもらいましたが、みなさんが毎日生活するなかで、困っている人がいたら、それを解決するために考える習慣を持って欲しいこと、そうすれば将来は発明家になれる」と言葉を結び、講義を終えました。
一人一人に「発明家のタマゴの認定書」が手渡され、「おめでとうございます」と声をかけられると、得意満面な表情を浮かべたり、はにかんだり・・・。「こんな賞状をもらったのは初めて!」と喜ぶ声に、スタッフもうれしくなりました。満ち足りた顔、顔、顔があふれる、記念の授業となりました。 -
2年1組2年2組