ガールスカウト兵庫県第11団(兵庫県)
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令和初の「発明アイディア ワークショップ」をガールスカウト兵庫県第11団の主催により神戸初開催。小学2~6年生の36名を「発明家のタマゴ」として認定しました。
令和に改元されて初めての「発明アイディア ワークショップ」が、生活協同組合コープ兵庫で行われ、小学2~6年生混合による2クラス(前後半で構成)が参加しました。特別授業に先立って、今回のワークショップに応募されたガールスカウト兵庫県第11団 団委員長の河野氏から「この地域のみんながもっているアイディアをどのように世の中や日々の生活に活かしていけるか、ヒントをもらえる授業になってくれるといいと思っています」と語っていただきました。
そんな期待を胸に、特別授業の始まりです。講師を務める小高(こたか)から、全世界で1億個以上も売れている耐衝撃ウォッチ“G-SHOCK”が生まれるまでのストーリーを映像を交えながら紹介しました。その後、頭の体操として、子どもたちに対し朝起きてから集会室に来るまでに見た「人がつくったもの」をグループごとに挙げてもらいました。発表された「もの」の中には、魚の刺身を入れる「舟盛りの舟」の例も。様々な発言が出た「もの」の中から「カバン」(前半クラス)、「時計」(後半クラス)をそれぞれ選び、さらにそれが何の役に立っているかをグループで発表してもらいました。
続いて、プロジェクターで映し出されたのは「ケーキ」の写真。この「ケーキ」がどんな役に立つかを発表する場面では、「サプライズで渡せる」「感謝の気持ちを伝えられる」などのほかに「インスタ映えする」といったユニークなものも発表され、会場の空気が和んでいきました。ウォーミングアップが済み、小高から「世の中にあるものは、必ずだれかの役に立つように作られています」という説明とともに、発明アイディアを考える際のポイントについて話がありました。
小高からのアドバイスは、「だれかが困っているときに気づくとき、『発明』のきっかけが生まれること」「最初に作ることが発明で、だれかのマネをしても発明ではないこと」「困ったことを解決する方法について、いろんなやり方を考えてみること」で、発明の参考例として「登山する時に役立つ、お腹が空いたらベルト部分が食べられる時計」の話を終えると、いよいよワークショップの始まりです。それでは「だれかの役に立つ時計」を考えてもらいますと話すと、この時を待ちかねたように子どもたちは画用紙に向かってペンを走らせました。
書いては考えを繰り返しながら、一生懸命にアイディアを形にする子どもたちでしたが、発明発表の場では力作が揃いました。「漁師に役立つ魚群探知機になる時計」、「道に迷ったときに、地図で教えてくれたり、110番ができ助けてくれる時計」など、人の役に立ついろいろなアイディアが生まれ、充実したワークショップとなりました。小高からの講評では、手を挙げて発表しなかった人も含めて、それぞれみんなの作品にこだわりが感じられたことに触れ、「だれかのために役立つことを考える習慣を備えると、皆さんの中からも発明家が出てくるでしょう。期待しています」という言葉もありました。最後に授業に参加された36名全員に「発明家のタマゴ認定証」が手渡され、令和初の「発明アイディア ワークショップ」は終了しました。 -
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