成田市立下総みどり学園(千葉県)
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義務教育学校「成田市立下総みどり学園」
人を労る心を持つ47名の発明家のヒナが誕生!2月6日に千葉県下総地区の「成田市立下総みどり学園」で、6年生47名の生徒さん達と「発明アイディア ワークショップ」が開催されました。
「下総みどり学園」は、平成26年4月に4つの小学校と1つの中学校が統合されてできた、施設一体型の小中一貫校です。平成29年には全国でも数少ない小中一貫教育を行う「義務教育学校」に指定されました。他の学校では中学生にあたる7~9年生が、小学生と一緒に運動会をしたり、9年生が1年生の面倒をみながら掃除をしたりしています。年長の生徒さんが年少の生徒さんを助け、年少の生徒さんは年長の生徒さん達を慕いながら、一体感ある楽しい学校生活を送っています。
ワークショップを始める前に、藤崎校長から「皆さんが大人になってバリバリ働いている10年後・20年後の世界は、想像もした事もないような世界になっている事でしょう。皆さんは、どんな社会になっても、今から学ぶ発明のアイディアを活かしつつ、自分のアイディアや夢を実現できるように頑張って下さい」と励ましの言葉が贈られました。
数多く生まれた発明アイディアが生まれました。「誰にでも役立つモノが入れられる安全な時計」。財布は盗まれてしまうが、時計がバッグ代わりになれば、盗まれずに済むので、安心していられる時計です。
また「お年寄りの話し相手になってくれる時計」。これは1人で生活しているお年寄りが時計についているボタンを押すと、時計に組み込まれたAIが話し相手になってくれる時計です。そして「人の感情が判る時計」。これは、怒っている人が近づいてくるとセンサーがその人の怒り度合いを知らせてくれるため、近づかないようにできる時計です。今回のワークショップでも楽しくて夢のある様々なアイディアが沢山出てきました。また、人の役に立つために考える追加の授業もおこないました。横断歩道を渡っているおばあさんの絵を見せて「このおばあさんは、どんなことに困っているでしょうか?」と問いかけて、子ども達に考えてもらうという授業も追加で行いました。子ども達からは「信号が赤に変わりそうで困った」「足が痛くて歩けない」「目が良く見えない」「歩く速度が遅くて、間に合いそうもない」・・などの答えが出されました。多くの発表の後、「おばあさんにだけでなく、困った人の為に気がついてあげられるように、これからは今まで以上に人を労ってあげられるような大人に成長していって欲しいと思います」と、講師が締めくくりました。