横浜市⽴富岡⼩学校(神奈川県)
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神奈川県初開催!横浜市立富岡小学校「発明アイディア ワークショップ」。参加小学生25名が「発明家のタマゴ」として認定されました。
発明の楽しさや社会貢献につながる喜びを体感する「発明アイディアワークショップ」が、横浜市立富岡小学校で行われました。この特別授業で講師を務めたのは、2017年8月に累計販売数が1億個を記録し、全世界で愛用されるカシオG-SHOCKを発明した伊部菊雄。当日は冬休み期間とあって多くの保護者の方にも立ち会っていただいたなか、伊部の実際の体験を元に「落としても壊れない丈夫な時計」が生まれるまでをムービーで紹介。当時のエピソードの紹介では、時計の開発が行き詰まった時に訪れた公園で、女の子が遊ぶボールを見て、弾む様子にヒントがあった、頭の中でひらめきの裸電球が光った、解決策が見えた、という3つのことが同時に起こった、という伊部ならではの発明談に子どもたちは耳を傾けました。
「困ったことがあるとき、だれかの役に立ちたいとき、発明のきっかけが生まれます」と子どもたちに話しかけてワークショップはスタート。まず頭の体操として、子どもたちに対し朝起きてから教室に来るまでに見たもの、頭に浮かんだものを各班ごとに挙げてもらいました。「クリスマスツリー」「お菓子」などが出され、その中から「お菓子」を選び、それが何の役に立っているかを各班で発表してもらいました。最後の頭の体操では、 みんなが大好きな「ケーキ」をテーマとして、それがどんな役に立つか、また、みんなが履いている「くつ」がこれからどう進化していくかを、みんなで考えました。
ウォーミングアップが済んだら発明のアイディア出しです。先立って伊部からアイディアを考える際のポイントについて説明がありました。一つ目は、誰かが困っていることに気づくとき、発明のきっかけが生まれること。二つ目は、一番最初につくることが「発明」で、誰かのマネをしてつくっても発明にはならないこと。三つ目は、だれかが困っている事に気づき、それを解決しようとした時、その解決方法はひとつではないこと。いろんな方法を考えてみることが大切であること、といったヒントも与えられ、「誰かの役に立つ時計を考え、表現する」時間の始まりです。
それぞれにアイディアを練り、自分の発明品となる時計を描いていく子どもたち。各テーブルに配されたスタッフの助けを得ながら、思いを形にしていく姿を見た保護者からは「アイディアを出すために、順にステップアップさせる方法がとてもよかった」「子どもたちが手を挙げて発表できて、すごいと思った」「それぞれの意見を、否定ではなく、上手に引き上げて肯定してもらってよかった」と評価していただきました。また、子どもたちからは「みんなの発表を聞いて、自分が思いつかないたくさんのアイディアがあって面白かった」「普段見ている時計をどうすれば、みんなの役に立つかを考えるのが楽しかった」という感想があり、今回担当していただいた先生からは「誰かの役に立つ」という視点を、今後の生活の中で忘れずにいてくれるといいと思います」という思いを寄せていただきました。力作の発表を終えて、最後にこの特別授業に参加された25名全員に「発明家のタマゴ認定証」が手渡され、「発明アイディアワークショップ」は終了しました。 -